「分解と再構成」とは、弊社経営戦略の1つです。ここでの「分解」とは、対象を、それを構成する各種の仕組みに切り分け、個々の仕組みがどのような働きをしているか、それ自体はどのように成り立っているのかを詳細に分析・把握することをいいます。また「再構成」とは、実現する事柄を従前とは変えないまま、内容・中身の質が飛躍的に高いものとなるよう構造を変えて組み立て直すことをいいます。この「分解と再構成」の考え方は、例えば「Webシステム」「Webサイト」「CMS」その他、弊社経営リソースのあらゆる側面に妥当します。
ここでは利用頻度が高く比較的よく知らたWebシステムの1つである「申し込みフォーム」を例に「分解と再構成」の実際を説明しましょう。「申し込みフォーム」に代表されるWebシステムの「フォーム」とは、ユーザーが入力した情報を一定の形式でデータ化し通信する仕組みです。もしも同じことをもっとも単純に実現させようとすればメールでこと足りるところ、なぜWebシステムを利用するのでしょうか。それはWebシステムを通じて、より高度なユーザーエクスペリエンス(user experience、ユーザー体験)を提供することによりWebサイトの価値を高め、ビジネス上の目的を達成するためです。これはWebシステムを利用しなければ実現が困難であるといえます。
とはいえWebシステムを利用すればどのフォームも「高度なユーザーエクスペリエンス」を提供できるのかといえば、必ずしもそうではありません。そこで「分解と再構成」が登場します。
「申し込みフォーム」を分解すると「必要な情報の入力をユーザーに対して明示的に促す仕組み」「ユーザーが入力した情報を一定の形式でデータ化する仕組み」「入力内容を確認させるための仕組み」「データを通信する仕組み」等に細分化できます。
ここでイノベーションとマーケティングの重要性に触れなければなりません。Webの世界を対象として「分解と再構成」を行う場合には、イノベーション(innovation、技術革新)とマーケティングが不可欠です。「分解」をしたときにマーケティングの視点が欠けていればビジネス上の目的から乖離します。また「再構成」において多少なりとも何かしらのイノベーションがなければ、そもそも「分解」を行う意味さえありません。この2要素が特に顕著なのが「Webシステム」なのです。
切り分けた諸要素について分析し、さらにマーケティングの観点から「高度なユーザーエクスペリエンス」実現のために必要な要素(例えば「入力時のストレスを極限まで抑える」「当該Webサイト上の申し込みが『手軽である』『簡単である』等の印象をもってもらう」「管理が容易である」「管理者が必要な情報を過不足なく取得できる」など」)を洗い出します。こうしてようやく「フォーム」の設計にとりかかることができるようになります。
こうしてできた設計をもとにしてWebシステム(ここではフォーム)を再構成するわけですが、通常こうした新しい試みを実現するには技術的制約あるいは人的・時間的制約を伴うものです。
弊社ではこうしたリソースの制約や開発の後戻りなどの非効率を排除するために開発基盤(「imeStra®WebPlatform」)を開発し、すべてのWebシステム構築のベースとしています。この基盤はWebシステム・Webサイトに特化して開発されており、成果物には弊社Webマーケティング・Webアナリシス(Web診断・解析)の手法が完成当初から組み入れられるよう構成されています。
独自開発基盤のもたらすこれらの利点により、個別の開発を非常に高いレベルから始められ、複雑な箇所に集中して取り組めることから高いクオリティを実現できます。何もないところから作り上げる一般のシステム開発とは異なり、経営リソースの観点からも望ましい開発のありかたであるといえるのではないでしょうか。
このように基本の枠組みが堅固であることから、さまざまなイノベーションが可能となっています。結果として、見た目には同じ「フォーム」であっても、非常に高度なユーザーエクスペリエンスを提供できるWebシステムが構築されることになります。
このように弊社ではすべてのサービスを対象として常に「分解と再構成」を繰り返して、クオリティの向上を実現しています。換言すれば「経営リソースの分解と再構成」を常に繰り返しているということであるといえるでしょう。