マーケティング担当の楠木です。
前回、WordPressの高速化手法についてと題しまして、マーケティング目線からどのような手法があるのか考えてみました。
中でも最近のSEOに必要な要件として以下の3つを上げましたが、
今回は2.スマートフォン対応と致しまして、いくつか考えてみたいと思います。
WordPressでは、スマートフォン対応(モバイルデバイス対応)に関して、主に以下の2つの手法がよく利用されています。
このうち、1のWordPressテーマの切り替えに関しては、WordPressならではともいえる手法です。
同じCMSでも実際にhtmlファイルを書き出す方式のCMSでは、モバイルからのアクセスによって表示を切り替えることができず、2のレスポンシブデザイン等を採用するか、ディレクトリを分けて /mobile/index.html などのようにファイルそのものを出し分ける方法が取られることが多いようです。
その点、WordPressであれば、アクセスされた際の情報を利用し、動的に表示するページをコントロールすることが可能です。
例えば、古いブラウザからのアクセスをシンプルな構造のhtmlで書かれたテンプレートで表示するなどといったことも可能となります。
WordPressテーマの切り替えにも良い点、悪い点があります。
2のレスポンシブデザイン等による対応に関しても、それぞれ良い点、悪い点があります。
基本的にはWordPressテーマの切り替えでの悪い点が改善できるのがレスポンシブデザイン等であり、レスポンシブデザイン等による対応での悪い点を改善できるのがWordPressテーマの切り替えによる対応であったりしますので、サイトの状況に合わせた方法を選択することが重要です。
SEOとしてもスマートフォン(モバイル)に対応することはすでに必須の要件となっており、表示速度の点と合わせてもGoogleの提示するシナリオに沿って進めていくには、早くに対応を進めておく方が良いようです。
Googleはモバイルサイトの確認用にモバイルサイトの読み込み速度とパフォーマンスをテストするサイトを公開しています。
こちらでパフォーマンスをチェックするのも良い方法ですね。
ちなみに、超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」には1で説明したWordPressテーマの切り替え機能が、KUSANAGIプラグインとして同梱されています。
レスポンシブで作られたWordPressテーマは公式サイトでも多く配布されていますので、サイトの特性や技術要件、スキルなどで適切に使い分けると良いでしょう。
来月は3.常時SSL化について考えてみたいと思います。