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非エンジニアがAWSソリューションアーキテクトに合格するまで(1)

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このコラムでは筆者のような非エンジニアが、どのように学習を進めればAWSソリューションアーキテクトに合格できるかを記載してゆくコラムの第1回目です。

プライム・ストラテジー株式会社

内部監査室 室長

吉政 幸司

インターネット草創期の1996年、国内では珍しい電子音楽専門ストリーミング配信サイトからWebへの関わりが始まる。業務改善システム構築経験多数。ExcelVBA スタンダード、上級ウェブ解析士資格保有。

多くのビジネスマンが資格を取得する際、最初に行うことは『最短距離』を探すことではないでしょうか。

毎日の過酷なハードワークの中から時間と体力を絞り出し、資格取得を目指す我々。時間も体力も限られてます。

自分もご多分に漏れず最短距離の合格を目指し『AWSソリューションアーキテクト』資格取得に向け学習を開始したのですが、その目論見はことごとく失敗。
全身全霊を傾けて学習に取り組んだものの、合格まで要した時間は結局231日!三度目の挑戦でようやく合格しました。

みなさん注意してください。

Webで見かける『AWSソリューションアーキテクト』の合格体験記は、全て知識と経験のある方の体験記です。新卒や未経験を謳っていても、実際は情報系の学部出身だったり、AWSに触れたことがなくても、インフラ構築経験はある人ばかりです。僕のような本物の非エンジニアの挑戦ではありません。

このコラムでは筆者のような非エンジニアが、どのように学習を進めれば合格できるかを記載していきたいと思います。

筆者が行った事は全て記載しますので、ここでの内容と同じ事を実践すれば、理論的には受かります。実践するか否かは貴方次第です。

◎資格取得を思い立った背景

きっかけはIT企業への転職でした。年齢44歳。若くはない。

もともとテクニカルサポートとしてIT業界の片隅でひっそりと働き、その後AdWords広告の営業担当、ITエンジニア向けキャリアアドバイザーへと進み、ご縁があってプライム・ストラテジー株式会社に入社しました。

バリバリのIT企業。

しかし自分には、ITに関する経験と呼べる経験はない。

そこで考えたのが資格でした。

もちろん資格取得で得た知識など、実務経験には到底叶わない事は重々承知してます。ただ、何もしないでいるよりは100倍マシです。そして何より、体系立てて基礎を学べる資格取得は、ある程度役に立つだろうと考えました。

もともと資格取得は嫌いではなく、入社前からVBAスタンダード、上級ウェブ解析士、入社直前にPHP初級、入社後にLPIC 101 などを続けて取得していました。次々と資格に挑戦した時期でもあります。

スコアは比較的安定しており、85%を下回った事は一度もありません。特にPHPに関しては、未経験&独学&短期間ながら、歴代20位以内に入る点数で合格しました。

つまり資格取得に自信がありました。

AWSソリューションアーキテクトも軽く取ってやろう、そんな甘い気持ちで軽く始めました。

ただ、それは完全な間違いであることにすぐに気づきました。

★AWSソリューションアーキテクト、その難易度は?
AWSソリューションアーキテクトの難易度は、合格率を公表していない為分かりません。

ネットで調べても、体験記を寄せる方の多くが “実は経験者” なので、あまり参考にはなりません。

ただ、十分なエンジニア経験のある知人が二回続けて不合格だったり、別のエンジニアはかなり勉強して三度目で合格したものの点数がギリギリだった等、簡単に通過できる資格ではないことは間違いありません。

そんな中、弊社の社長 中村けん牛は、二日の勉強で92%で一発合格してます。

単純な難易度では測れないように思います。

★AWSソリューションアーキテクトが難しい四つの理由

AWSソリューションアーキテクトが難しい理由は、以下四点に集約されます。


  1. 頼れるテキストがない
  2. 問題集がない
  3. 出題範囲が不鮮明
  4. サービス内容の変化が早過ぎ!(答えが変わる)

『1. 頼れるテキストがない』に関して

確かに『AWS合格教本』という書籍は存在してます。

ただ私が購入した時は『2016年度版』しかなく、既に内容は一部陳腐化しています。

例えばCloudWatchのモニタリングデータは、自分の版では2週間と記載されてますが、現在は15ヶ月です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2016/11/cloudwatch-extends-metrics-retention-and-new-user-interface/

AWSのスピード感に書籍が追いつけてません。

そしてこのテキストは『これをやっておけば合格できる』といった類のものではないため、テキスト以外の学習も必要となります。

ただ、AWSの全体像を掴むという点では、大変有用性のあるもので、本当にゼロから始める人は、まずはこのテキストから始めることをお勧めします。

そしてもし、このテキストの段階で既に厳しい!と感じる方は、資格取得自体を諦めることをお勧めします。このテキストは基礎中の基礎で、完全理解が当然なレベル。ここで躓く方は、この先更に厳しさが増すと思います。

更にこの書籍でご注意いただきたい点があります。

新しいサービスについて記載が間に合わなかったものは『概要』だけを説明し「本書で詳細は割愛します」となっている箇所もいくつかありますが、十分出題対象です。割愛されている=出題対象外ではありません。これらの部分は自力で調べる必要があります。

『2. 問題集がない』に関して

AWSは試験内容は絶対に他言してはいけない!と箝口令を敷いています。
また、書籍として出版されている問題集もありません。

我々が使用できる問題集は以下三つです。

  • AWSが公式で出している無料のサンプル問題集(解答付き)
  • AWSが公式で出している有料の模擬試験(解答なし、結果のみ)
  • 一般の方が出している有料(一部無料)の問題集サイト(700問近くあります)

無料のサンプル問題集は解答付きですが、8問程度。

有料の模擬試験は20問。しかし合計点数しか表示されず、どの設問が正解だったのかまでは教えてくれません。

ただ、模擬試験は試験の雰囲気や操作方法が理解できるので、本試験前は必ず受けることをお勧めします。

一般論ですが、模擬試験で85%取れないと合格は厳しいと言われています。
(本番試験の方が難しいから)ちなみに筆者は模擬試験80%でしたが、なんとか合格はしました。

そして最後、一般の方が作成した有料の問題集サイト(一部無料&700問程度ある)もあります。

このサービスの利点は、解答だけでなく解説も加わっている点。筆者も利用し大変役に立ちましたが、率直な印象としては本試験より難易度が低いように感じます。

ただ、自分の不得意な箇所をあぶり出したり、解答を出すまでのスピードを高める訓練としても十分役立ちます。

筆者は通勤時、毎日ここの問題を解く事で、問題を解くスピードを高めることができました。おかげでこれまでの試験、時間が足りなくなることは一度もありませんでした。

『3. 出題範囲が不鮮明』に関して

確かにAWS側で『AWS 認定取得に向けて』(https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20170523_AWS-BlackBelt-prepare-for-certification.pdf)ということで、範囲を公開しています。

しかし筆者が受けた3回の試験の中で、予想外の範囲が出題された事が何度もあります(ここでは書けませんが)。

ただ、AWSソリューションアーキテクトは65%程度取れば合格なので、マイナーな知識に関する設問は、最初から切り捨ててしまうのも戦略かもしれません。取るべき箇所で点数を稼げば合格できます。100点でも65点でも合格は合格ですから。

具体的にどのあたりを勉強すべきかは、後述します。

尚、どこかの合格体験記で『料金に関する質問はほとんど出ない』と記載されたのを見かけたことがありますが、「そんなことはない」とだけ申し上げておきます。

『4. サービス内容の変化が早過ぎ!(答えが変わる)』に関して

AWSはとにかく変化が早い。早ければ半年で陳腐化する可能性もあります。古いか新しいかを常に意識し、極力最新のものを入手するように心がけてください。

また、情報は必ず『AWSが発行した文書』を直接確認する必要があります。

AWSの公式文書で意味が理解できない時、時として一般の方の書く説明を参照してしまうこともありますが、一般の方の解釈が正しいとは限りません。また、そこでの情報も古い可能性があります。

『AWS発行の文書のみを信じる』を基本ルールとしてください。筆者は一般の方の誤った解釈が理由で、余計に混乱したこともあります。

いろいろ書きましたがAWSソリューションアーキテクトは、他の資格での成功法則がそのまま適用できないという点が重要なポイント。

通常ならば、基礎となるテキストをこなして、問題集で地固めして…という流れですが、そのまま通用しないのがAWSソリューションアーキテクト。

あらゆるものを手さぐりで行う必要があります。

ただ、三回も受けた結果、何となく方向性は見えたように思います。

次回から、筆者の3回に渡る手さぐりの歴史を記載します。

第2回目は「非エンジニアがAWSソリューションアーキテクトに合格するまで(2)」をご覧ください。

★ WordPressをAWSで高速に動作させることができる「KUSANAGI for AWS」の詳細については以下のURLをご覧ください。
https://kusanagi.tokyo/cloud/kusanagi-for-aws/

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