マーケティング担当の楠木です。
前回までWordPressの高速化手法について、3回に渡って書かせていただきましたが、今回からは実際にマーケティング担当者がWordPressをどのように活用していけば良いのか、考えてみたいと思います。
私はWordPressのコミュニティにも参加する、少しはWordPressについても理解し、弊社のエンジニアほどではありませんが、技術もそれなりに理解していたりします。
しかし、世の中のマーケティング担当者が、LPICを取得していたり、PHP技術者認定試験を持っていたりするとは思えません。
では、マーケティング担当者はWebサイトをまったく触らないのかと言えば、そうではないと考えられます。
実際に過去にはWebサイトを改修するために、都度社内のエンジニアや外注先に依頼をし、ニュース記事をひとつ掲載するだけで非常に時間が掛かって仕方がないという事もありました。その結果、CMS(content management system)が生まれ、WordPressが生まれ、そしてWordPressはそのシェアを今でも伸ばし続けています。
確かに、WordPressは使う人によっては簡単で、非常に便利なツールであります。
しかし、MicrosoftのWordで文章を作れる人なら誰でも簡単に操作が可能かといえば、そうでもないようです。
企業によっては記事を作成する担当者と公開を承認する責任者、実際に公開する権限を持つ担当者など、複数の権限設定が必要であったり、そのために下書きであったりプレビューであったりと、普段使わないような言葉と操作を覚えて操作しなくてはならないようなこともありますので、現実的には制作会社に都合の良いように開発を行ってもらい、カスタマイズされたWordPressを使っていることも多いですね。
制作会社からすれば、カスタム投稿タイプでカスタムフィールドをふんだんに使って、入力するところを個別に分けて開発しているので、使う側が迷わず便利に使えているはずだと考えてしまいがちですが、プラグインを有効化するたびに増えるメニュー項目や、思い通りにならないウィジウィグなど、使っているうちにだんだんと困ったことが出てくることも良くあることです。
制作会社の中には、構築・納品まで行ったら、運用・保守はできませんというところもあり、スポットでの改修は行ってもらえても、緊急時の対応は緊急事態なのにまず見積もりからなどと言う事も少なくありません。
WordPressを使っている側にしてみれば、何か問題が発生した際に、それがインフラ(サーバ等)に起因するものなのか、アプリケーション(WordPress等)に起因するものなのか、いちいち考えるようなことはしません。
何かWebサイトがおかしいと思ってクラウド事業者や制作会社に連絡を入れますが、それはうちじゃないなどとたらいまわしにされてしまったり、挙句の果てに自分で切り分けを行わなくてはならなかったりしてしまうと、それらに時間もリソースも取られてしまって、本来の業務であるコンテンツの充実などになかなか手が回らないなんてことになりかねないのです。
ではいったいWebサイトで困った時にはどこに相談すればよいのでしょうかね?
Webサイトにはコーポレートサイトやオウンド(メディアサイト)、LPなどいろいろ種類はありますが、基本的に目的としているところは「リードの獲得」であるかと思います。
そんなマーケティング担当者が必要としているWebサイトに必要な要件は例えば以下のようになるのではないでしょうか。
基本的にはSEOもしくはSEM等についてPDCAを回し、効率よくリードを獲得していくための要件が、マーケティング担当者が必要としているWebサイトの要件になるのではないかと考えます。ここに次のような要件はいらないのです。
これらは必要な要件にあるセキュリティ対策にもなるため「やらない」訳にはいかず、とはいえこれをやったからリードが増える訳ではないので、マーケティング担当者なら避けて通れるものなら避けたいものです。
それでは順番にマーケティング担当者が必要なWebサイトの要件について考えてみましょう。
当たり前のことですが、広告とSEOは両輪で走らせる必要があり、必須要件ですね。
これを頑張れば頑張っただけリードの獲得が増える可能性があり、やらないマーケティング担当者はいないと思います。
では最近のSEOについてはどのような手法があるのでしょうか。
過去様々なSEO手法があり、ここでそれを議論しても仕方がありませんので、詳細について語ることはしませんが、大事なことはいくつかありますね。
大手検索エンジンのGoogleは、最近ではコンテンツの内容がいかに有用であるかを判断しているといいます。過去に流行った被リンクなどの手法は、もちろん今でも有効な被リンクはあるのでしょうが、リンクの購入などしてしまった日には検索画面から消え去ってしまっても文句は言えませんね。
そして、更新頻度もある程度有用であると考えます。更新がある→ユーザーが見にくる→有用なコンテンツであると検索エンジンに認識される、と言うようなサイクルが回れば、サイトの価値が向上し検索結果にも多くのページがヒットするようになるのではないでしょうか。
最後に導線ですが、せっかく検索結果からページにランディングしても、そこからお問い合わせなど目的の行動に到達してくれなければリードの獲得にはなりません。導線がしっかり計算され、有効に機能していれば、回遊率もあがり、PVも上昇し、直帰率も下がることで、最終的に検索エンジンに有用なサイトであると認識してもらうことができるようになりますね。
WordPressを使ったサイトの高速化手法については前回までに語っていますので、是非そちらをご覧ください。
スマートフォン対応対応についても前回までに語っていますので、是非そちらをご覧ください。
WordPressの高速化手法について(2.スマートフォン対応)
次回はセキュリティ対策は必須に関して考えてみたいと思います。