カルチャー系メディアサイトとして運用8年目となる「Qetic」、コンテンツ過多の対策として「KUSANAGI」を導入
代表の宍戸が音楽業界出身ということもあり、本サイトでは、主にF1層に向けたカルチャー情報を中心に、幅広いコンテンツを発信しています。
「時代に口髭を生やすニュースメディア」というのは、「Qetic」の代名詞
メジャーな情報だけを発信するのでなく、ユースカルチャーに興味を持った感度の高いユーザーがコアターゲットです。
8年前からWordPressで運用しているメディアであるため、アーカイブ数も多く、最近では管理画面での操作が重くなっていました。それにより作業効率が悪くなり、1記事作成するにも必要以上の時間がかかってしまいます。そこで、ウェブ上で知った超高速 WordPress仮想マシン「KUSANAGI」を導入してみることにしました。
直帰率の低下、回遊率の向上。「KUSANAGI」の高速性で得られたメリットとは
弊社ではUI/UXの改善を図るためにも定期的なリニューアルを実施しており、その都度ユーザーのアクションから得られた情報を徹底的に分析しています。今回「KUSANAGI」へのリニューアルに伴い、PHP7へのアップデートも行うことができました。このような速度を上げる対策をしたことで、得られたメリットは大きく分けて2つあります。
一つ目は、検索トラフィックの向上です。これは管理画面が高速化されたことで、作業効率がアップし、記事のクオリティと更新頻度の向上へと繋がりました。その結果、検索キーワードが増え、SEO 対策が強化されました。
二つ目は、PV 数が30%程上がりました。コア層にはスマホユーザーが多く、一分一秒の表示遅延は回遊率の低下に繋がります。サイトの表示速度が改善されたことで、直帰率の低下へと繋がり、特に直帰率の高かったSNS経由のユーザーが、他の記事へと遷移するようになったことが大きいと考えています。
ユーザーの小さな反応も見逃さぬよう、UI を意識した Web サイトを提供しています
社名でもある「Qetic(ケティック)」は、米国の言語学者 ケネス・リー・パイクが提唱した「エティック(etic)」という言葉がもとになっており、メディアとしても客観的な視点での分析を徹底しており、ユーザーの行動や効果測定などを行い、定期的なリニューアルを実施して改善を図っています。弊社のクライアントは、大手外資系の企業と「ウェブメディアの運用」を一貫して請け負うことが多く、クライアントからも「ユーザーの反応を大切にする」という弊社の企業姿勢をご評価頂いているのだと思います。たとえユーザーからネガティブな反応を持たれてしまう可能性があるものでも、弊社では必ず一度は新しい試みとして実施するようにしており、その実験の場として、自社のウェブメディア「Qetic」を活用しています。そのため、サイトのデザインも頻繁に変わりますが、これにより得られた情報を分析した上で、クライアントメディアへのUI/UXとしてもご提案させていただいております。
「KUSANAGI for さくらのクラウド」で、すべて内製して開発に取り組める環境を用意することができました
自社メディアである「Qetic」の保守は、外注せず、自社のスキルを高めるためにも内製で行っています。しかし、まったく後ろ盾が無いのも心許ないものです。
こうした弊社の取り組みに対し、無料でサイトのセキュリティ向上、アクセス過多に対応できる「KUSANAGI」は、非常に頼りがいがあります。実際に、リニューアルのタイミングで「KUSANAGI for さくらのクラウド」に対応したことで、以前なら月1 ~2度は落ちていたサーバーが、今では安定して稼働しています。音楽・カルチャーシーンを盛り上げるべく、今後もユーザーの小さな反応も、何一つ見逃さず緻密なリニューアルを積み重ね、魅力的なコンテンツを提供できるメディアサイトとして運営を続けていきたいと思います。