教育事業で「教育の再設計」を目指すトモノカイ
株式会社トモノカイは、東大生の有志による教育サークルとして発足し、家庭教師の紹介事業をスタートさせた。今では学校向け事業、学習塾向け事業など、多角的な教育事業を行っている。教育事業を通じて、現在ダイナミックに変化している時代や社会に合わせた「教育の再設計」を目指している。
そんな株式会社トモノカイの主力サービスの1つに、『東大家庭教師友の会』がある。このサービスは、家庭教師をつけたいと考えている方(子どもを持つ保護者中心)に、それぞれの子どもに適している教師と出会う場を提供している。
東大家庭教師友の会の担当である吉子氏はこのように語ってくれた。
「東大家庭教師友の会は、ユーザーである生徒の方に在籍している家庭教師の中からピッタリの教師を紹介できるサービスです。ミッションとして、『憧れの教師との出会いを提供し、生徒の人生の可能性を広げるきっかけを作る』を掲げており、特徴として、東大生9,500人など合計38,000人もの難関大生が在籍しており、これは国内最多の在籍数です。それぞれの生徒さんの目標に合わせて適切な教師を紹介して合格を目指していただけるようになっています。そのため、Webサイトで家庭教師を検討するお客様に対し、有用な情報や当社の家庭教師サービスの情報をお届けし、興味を持ってお問い合わせをいただくことを目指しています。」
コンテンツの更新性とUI、 UXが課題
サイト訪問者のターゲットは保護者を想定しており、市場環境が変化し続けている教育業界において、時代に即したサイトや情報の更新をしていく必要がある。
そのような状況において当時の東大家庭教師友の会サイトはいくつかの課題を抱えていた。内部的にはコンテンツの更新性が低いこと、CMS管理画面が使いづらいこと、対外的にはUI、 UXが不十分なことによるページビューやコンバージョンが上がらないといった課題である。
そこでWebサイトのリニューアル通じ複数ある課題を解消していく事になった。
吉子氏はこのように語る。
「当時のサイトではサービスを拡大させていくために不足している点がいくつもあり、リニューアルを行う際にはすべてを改善することが必要でした。CMSとしては更新性やカスタマイズ性の観点からWordPressを採用することになりました。必要な機能やデータの明確化はもちろん、想定ターゲットに対してどのように情報を届けていく必要があるのか、という点から見直しました。」
サイト運用方法も想定したWordPress開発で更新性の改善と管理者の作業負荷を軽減
サイトリニューアルはWordPressを用いたWebサイト構築や運用の実績を評価いただき、プライム・ストラテジーが担当した。
要件定義では想定ターゲットの明確化、そのターゲットへの訴求を含めたWebサイトの設計を行った。
また社内担当者による更新方法のすり合わせを行い、データの自動連携など担当者の作業負担の軽減も想定したシステム設計を行った。具体的には社内でのコンテンツ作成において通常のWordPressの機能に加えカスタムフィールドを利用することでWordPressの利用経験が少ないメンバーでも簡単にコンテンツを作れる仕組みとなっている。また基幹システムで管理されている家庭教師の情報をWordPress側で取得しページ化することで、教師情報をWeb上ですぐに自動で公開することができるようになっている。
リニューアル後のWebサイトについて、吉子氏はこのように語っている。
「プライム・ストラテジーさんにはWordPressの作り込みをしっかりやっていただきました。今のWordPressでの運用はコンテンツの管理や編集が非常にやりやすくなっていると感じています。これにより鮮度のある情報を常に上げていきたいという更新性の課題を改善できているところがあります。また基幹システム側の情報を取得する部分などは従来手作業で更新をしていた部分が一括で情報が更新されることで大きく管理側の負荷を減らせました。」
今後は「更新のしやすさ」から「管理のしやすさ」を目指してブラッシュアップ
時代に即した家庭教師サービスとしてサービス向上を続けている東大家庭教師友の会だが、今後について、吉子氏はこのように語ってくれた。
「今後はより多様に変化していく教育需要に答えられるようなサービスやコンテンツを展開していきたいと考えています。「更新のしやすさ」という点は今の状態でほぼクリアされましたので、今後は「管理のしやすさ」という観点も入れてブラッシュアップしていきたいです。ユーザーにとって必要な情報が変わればすぐに対応できるよう、コンテンツの管理をどのようにしていくのかを考えたユーザーファーストを目指していきたいですね。」
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