音楽好きのために、幅広く音楽の情報をお届けするサイト『Web音遊人(みゅーじん)』
ヤマハ株式会社は、ピアノを始めとした楽器、オーディオなど音響機器、そしてネットワーク機器など様々な製品を開発、提供している企業である。子供の頃にヤマハの楽器を使ったことがある方も多いだろう。その中で、株式会社ヤマハミュージックジャパンは日本国内において楽器・音響機器をはじめとする製品や「音・音楽」に関わるサービスを提供し、多くの人々に音楽体験や楽しさを提供している。
そんな同社が2014年にスタートした音楽情報WebマガジンがWeb音遊人(みゅーじん)である。もともとは年4回の会員向け音楽情報誌の音遊人(みゅーじん)に加え、よりタイムリーに情報発信したいというところから開設された。
このコンセプトのもと、Web音遊人は音楽情報誌の音遊人の連動記事のほか、Web専用のコンテンツを発信し続けている。
担当者の森田氏はWeb音遊人についてこのように語っている。
「音楽・楽器全般に関する情報を掲載しています。記事コンテンツをフレキシブルに更新していくために、Webマガジンという方法を取りました。また、コンテンツマーケティングの側面でSNSから着地できるサイトという意味合いも持っています。」
WordPressで運用している中でセキュリティと表示速度に課題
Web音遊人は当初からWordPressを利用して動的サイトとして運用されていた。
コンテンツ制作担当の中崎氏はこのように語る。
「Web音遊人は、旬な音楽情報やニュースをタイムリーに情報発信しているWebマガジンなので、更新しやすいWordPressを使っています」
しかし動的サイトにしていたこともあり、サイト運用の中でセキュリティ対応は大きなポイントとなった。サイトオープン時は社内の独自サーバで運用していたが、ガバナンス等の観点からサーバ環境の見直しがあり、WordPressサイトに関しては静的運用を行うように統一化がされていった。しかしWeb音遊人は、ユーザビリティの観点から動的運用で進めることとなったため、セキュリティ対策に重点を置いて運用していた。
また、サイト運営を続ける中で記事や画像などのデータが増加し、当初は問題となっていなかったコンテンツ表示速度が遅くなってしまうという課題も出てきた。セキュリティ対策と表示速度の改善もあわせて実現できるような状況が理想的であった。
システム担当の伊藤氏はこのように語っている。
「WordPressは当社のメディアでも更新性や使いやすさから人気のCMSなのですが、セキュリティ対策と表示速度の問題を双方とも解消して今後も運用をしていくためにどうしたら良いのかは社内でも課題となっていました。サイト担当者が変わることもあるので、社内ですべて保守運用をするということが現実的に難しくなっており、当社の課題を解消できるのであれば保守運用は専門のところにおまかせしたいと考えていました」
セキュリティ対策と表示速度改善、更に運用体制確立をKUSANAGIで実現
この問題を解消するために、KUSANAGIとKUSANAGIマネージドサービスをご検討、ご利用いただくことになった。
パブリッククラウドサーバを利用し、KUSANAGI自体のセキュリティとKUSANAGIマネージドサービスによるサーバとWordPressのバージョンアップを定期的に実施できる体制を整えた。
システム担当の伊藤氏はプラットフォームおよび保守運用ベンダーの選定についてこのように語る。
「WordPressは攻撃の対象となりやすく、常に最新バージョンの利用が前提のソフトウェアとなっていることは理解していました。しかし、最新バージョンに保つための運用にはコストがかかってしまうため、セキュリティ対策が課題でした。KUSANAGI環境の導入によって、WordPressサイトの安全な公開・運用が実現できました。プライム・ストラテジーの担当者さんと連携をとって、定期的にバージョンアップをしていただいているのでセキュリティ関連の不安がなくなり、非常に助かっていますよ。」
また表示速度に関して、中崎氏はこう語る。
「以前はページが表示されるまでに時間がかかることも多く、社内から指摘を受けることもあったのですが、KUSANAGIを採用してからは懸念点であったページ表示速度が改善され、読者に快適に訪問いただけるようになり、直帰率も下がったと感じています」
ユーザー層を広げ、長く親しまれる記事を発信していきたい
Web音遊人では、著名人へのインタビューやアーティストへのインタビュー、音楽ライターの深い知見に基づいたコラム記事など見どころが多い。
そんなWeb音遊人のこれからについて、担当者の森田氏は最後にこのように語ってくれた。
「アンケートを行ったところ、Web音遊人をご覧いただいている方々の年代が一部分に集中していることがわかりました。今後はより幅広い層の皆さまに情報をお届けできるよう、工夫を凝らしていきたいと思っています。これからも長く活用いただける記事を発信し続けたいです」
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