～ディスク圧迫、設定ファイルの不備、攻撃の対象になりうるファイルを検知・アドバイスを表示可能に～ 

プライム・ストラテジー株式会社（代表取締役 中村けん牛、本社所在地：東京都千代田区、以下「プライム・ストラテジー」）は、AIを活用したKUSANAGIの統合管理システム「KUSANAGI Cloud」のリスク分析機能の一部をKUSANAGIに搭載し、提供を開始したことをお知らせします。

リスク分析機能「KUSANAGI Analyze」はKUSANAGIの環境を分析して、 ディスク圧迫、設定ファイルの不備、攻撃の対象になりうるファイルなどを検知、改善のアドバイスを表示します。これによりユーザーは潜在的な障害やセキュリティのリスクに事前に対応することができるようになります。「KUSANAGI Analyze」はKUSANAGIの有償版「KUSANAGI Business/Premium Edition」でご利用いただけます。

背景

CMSの運用基盤としての役割

CMSを取り巻く環境は複雑化しており、多くの企業が複数のCMSを複数のバージョン、異なるプラットフォーム（クラウドやレンタルサーバ等）で運用し、セキュリティやWebのガバナンスに課題を抱えている状況があります。当社はこれらの課題を解決するため、KUSANAGIのMovable TypeやDrupalといったWordPress以外のCMSへの対応、複数のOSのサポートのほか、課題を抱える企業の情報システム部門やWeb担当部門をサポートする「CMSプラットフォーム統合サービス」の提供などを進めてきました。
このようにKUSANAGIはCMSの運用プラットフォームとしての役割の強化が求められています。

ベンダーやプラットフォーマーへのサポートのニーズの高まり

また、KUSANAGIはベンダー等が顧客に提供するCMSの運用基盤や各種サービスの基盤などとしても活用されています。そのため、KUSANAGIを活用し、顧客へサービスを提供しているベンダーやプラットフォーマーからKUSANAGIのサポートについてご要望をいただくことも増えてきました。

このような背景から、KUSANAGIのCMSの運用プラットフォームとしての機能をさらに充実させ、これらのニーズに応えていくことが重要であると考えました。

KUSANAGI Cloud

当社はハイパーオートメーション（AI等を用いた高度な自動化）を活用したKUSANAGIの統合管理システム「KUSANAGI Cloud」を開発し、マネージドサービスを提供しています。 

KUSANAGI Cloudでは環境の構築やマイグレーション（移設）の自動化、自動メンテナンスや障害対応、公開前や運用中のサーバやアプリケーションの潜在的なリスクのチェックやエンジニアへのエスカレーションなど、運用にかかわるさまざまな業務を自動化しています。

その中でも、サーバやアプリケーションの状況を収集して分析、対応を自動実行したりエンジニアに提案する「Analyzer」は、運用における潜在的なリスクを軽減し、障害の未然防止、運用の工数削減に役立っています。
そこでユーザーの皆さまの安全で効率的な運用に役立てていただくため、「Analyzer」の機能の一部を提供することにいたしました。

KUSANAGIの解析機能「KUSANAGI Analyze」について

リリース前や運用中のサーバにおける障害やセキュリティリスクにつながる潜在的な課題をチェック

長期間運用しているサイトや一つのサーバで複数のサイトを運用している環境では、構造も複雑化しているため、セキュリティのリスクや障害の原因となるうるファイルが把握できないまま放置されていることがあります。また古いアーカイブや大量のバックアップによるディスクの圧迫や設定の不備なども障害につながりうるリスクです。
KUSANAGIの分析機能「KUSANAGI Analyze」は、KUSANAGIの環境を分析 してこのようなリスクを検出し、改善方法を提案します。

ご利用方法

「KUSANAGI Analyze」は、KUSANAGI ９のBusiness/Premium Editionでご利用いただけます。Business/Premium Editionをご利用いただけるクラウドから購入いただくか、無償版をアップグレードしてご利用ください。

KUSANAGI 9のご利用が可能なプラットフォーム：https://kusanagi.tokyo/kusanagi9/cloud/
エディションとアップグレード：https://kusanagi.tokyo/kusanagi9/edition_and_upgrade/
KUSANAGI Analyzeドキュメント：https://kusanagi.tokyo/kusanagi9/document/commands/#analyze

今後の展開

パートナー協業によるCMSプラットフォーム統合サービスの拡大

「KUSANAGI Analyze」は、分析結果を指定したディレクトリに書き出すことができます。KUSANAGI Cloudと連携することでAIのより詳細な解析が可能となるため、KUSANAGI Cloudを中心としたパートナー協業を加速させ、CMSプラットフォーム統合サービスの拡大をはかってまいります。

ベンダーやプラットフォーマー向けサポートの提供

また、「KUSANAGI Analyze」の分析結果を活用して、ベンダーやプラットフォーマー向けサポートの提供を進める予定です。当面の間はパートナーの皆さま向けに件数限定のクローズドサービスとして提供いたします。

当社は今後ともCMS運用にかかわる課題解決をとおして、KUSANAGIの付加価値を向上させ、多くの皆さまにKUSANAGIをご利用いただけるようつとめるとともに、パートナーの皆さまと連携しビジネスの拡大をはかってまいります。

その他

超高速CMS実行環境「KUSANAGI」について

KUSANAGI はプライム・ストラテジーが開発・提供する高速でセキュアな仮想マシンイメージです。世界34カ国251リージョン、国内外の主要な28プラットフォームでご利用可能（2022年12月現在）で、累計稼働台数は7万台を超えています（2023年2月現在）。

一般的なクラウド環境 (*1) においてページキャッシュ利用時に１秒あたりの同時リクエスト数約25,000超 (HTTP時) 、ページキャッシュ非使用時に1秒あたりの同時リクエスト数約210超 (HTTP/HTTPSとも) を実現します。また、標準のLAMP環境 (*2) と比べ、ページキャッシュ使用時に約2,330倍の、ページキャッシュ非使用時に約20倍の高速化を実現します。

個人ユース向けの「無償版」、ビジネスユース向けの有償版「Business Edition」、Web高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology®」を搭載したビジネスユース向けの有償最上位版「Premium Edition」の3つのエディションを提供しています。

KUSANAGI 公式サイト：https://kusanagi.tokyo/kusanagi9/

*1 Microsoft Azure Standard D4as_v4インスタンス (2.35Ghz AMD EPYC 7452 プロセッサ 4 vCPU, 16GiB), Premium SSD LRS, 東日本リージョン, KUSANAGI 9.1.0-1, PHP 7.4.27, Nginx 1.21.4, MariaDB 10.5.13, WordPress 5.8.2 で計測
*2: Microsoft Azure Standard D4as_v4インスタンス (2.35Ghz AMD EPYC 7452 プロセッサ 4 vCPU, 16GiB), Premium SSD LRS, 東日本リージョン, CentOS 7.9.2009, PHP 5.6.40, Apache 2.4.6, MariaDB 5.5.68, WordPress 5.8.2 で計測

プライム・ストラテジーについて

プライム・ストラテジーは「すべてはエンタープライズOSSエコシステム発展のために」を企業理念にかかげ、社会的課題をテクノロジー中心の仕組みにより解決し、社会的価値を創造することを目指しています。
Web高速化ソリューション「KUSANAGI Stack」を開発し、主要クラウド等から提供するほか、WordPressをはじめとするCMS、およびサーバの保守管理を一貫体制で提供するフルマネージド型のサポートサービス「KUSANAGIマネージドサービス」やクラウドインテグレーションサービス、ライセンスの各サービスを提供しています。

本件に関するお問い合わせ 

プライム・ストラテジー株式会社 広報担当 相原までお寄せください。 
お問い合わせ：https://www.prime-strategy.co.jp/contact-us/
TEL：03-6551-2995（代表）　/　FAX：03-6551-2941

※本プレスリリースに記載されている社名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。