コンビニ業界初!ファミリーマートが手掛けるコンビニ一体型フィットネスジム「Fit&Go」
株式会社ファミリーマートは、日本発祥のコンビニエンスストアとして、1973年に1号店を出店し、“来るたびに新しい発見があって、新鮮さに溢れたコンビニ”として、常に顧客に寄り添った商品とサービスを提供し続けてきた。その後、国内外に店舗を増やし続け、2019年には2万3千超の店舗を構える大手コンビニエンスストアサプライチェーンとなった。CMでもおなじみの“あなたと、コンビに、ファミリーマート”というフレーズは、コンビニ業界初の音商標として特許庁にも登録が認められるほど、人々にとって身近なものになっている。
そんな同社が2018年に新たなサービスとして提供を開始したのが、“日常にフィットネスを気軽に取り入れ、健康で充実した生活を送れるように”をコンセプトにしたコンビニ一体型フィットネスジム「Fit&Go」だ。コンビニ事業者として、初の試みとなるフィットネス業界への参入となるが、24時間365日営業しているコンビニと、フィットネスジムの親和性は非常に高いもので、コンビニの強みを最大限に生かした取り組みに熱い注目が集まっている。
店舗は、買い物途中や会社帰りに、気軽に立ち寄りやすい環境にあり、利用者の多くは30分~1時間ほど利用していくという。1階のコンビニでは飲食物はもちろんのこと、スポーツウェアやタオル、プロテイン、サプリ、ジムで利用されているアロマスプレーなどのグッズも購入できるという充実ぶりだ。夜中にも開店しているため、安心して利用できるよう、入り口にはバンド型キーを利用したオートロックに加え、警備会社とも契約しているなど、安全面にも配慮がされている。それに加え24時間開店しているコンビニが併設している安心感から、他社と比べ女性の利用者比率が多いようだ。
また、同サービスには利用者専用スマホアプリがあり、パーソナルトレーナーの予約や、1階のコンビニで利用できるクーポンが配信されており、お得感のあるサービスになっている。
なぜこうしたサービスが生まれたのか。新規事業開発本部インキュベーション部 フィットネスグループ 福田 克良氏は次のように語ってくれた。
「コンビニ業界が飽和状態である中、健康ニーズに注目しました。もともとフィットネスジムの近くにはコンビニが入っていることが多く、運動前後に飲み物や食べ物を買うといった需要があることから、コンビニとの親和性が高いことがわかっていました。気軽に30分のフィットネスを行い、コンビニに立ち寄ってすぐ帰る、毎日続けてもらうというのをコンセプトにして店づくりを行い3店舗まで順調に開店しました。」
新店舗開店でリニューアルが必要に、CMSの活用でメンテナンス性の高いサイトへ
そんな「Fit&Go」だが、1店舗目の開店当初は簡易的なWebサイトを用意したのみだったという。
新店舗の開店にあたり、現状のサイトでは、将来的なメンテナンス上の問題があったため、リニューアルすることにした。リニューアル後は、自社で簡単に店舗を追加できるようにしたいと考え、内部で対応しやすい仕組みにするためにもCMSを活用することにした。さらに、サイトの信頼性を保つためにも表示速度低下の防止と、安定したサイト運営を実現するための仕組みを備えることを条件に制作会社を探すことにした。
様々な検討を行う中、アクセス数が急増しやすい「ファミマプリント」を安定して運用させているという実績に基づいた信頼感から、プライム・ストラテジーへサイト制作を依頼し、同時にKUSANAGIの導入とKUSANAGI公式サポートサービスの利用を決定した。福田氏は当時をこう振り返る。
「店舗数を増やしていくにあたり、このままではいけないとなって、新しいホームページを作りましょうとなりました。一店舗開店するごとに毎回追加依頼するのは効率が悪いのと、今まで全部ベンダー丸投げでやっていた運営を、極力社内でやりましょうという会社の方針もあり、CMSを使ってやるということを前提に制作会社を探しました。『ファミマプリント』のサイトでは、プライム・ストラテジーにお任せしてからサイトも落ちなくなりましたし、安定した運用ができるようになったので、新規事業でも同じようにサイトを作ってもらえればと考えました。」
新公開まで2週間、KUSANAGIの活用で安定したサイト運営を実現
こうして、サイトデザイン、WordPressを利用したサイトの構築、KUSANAGIの導入を、2週間という短期間で完了させた。KUSANAGIが導入されていることで、急激なアクセス集中が起きても問題ない環境となったため、安心して運用できているようだ。また、自社内で新店舗情報の追加ができるようになったことで、将来的に発生するはずだった追加コストもなくなり、長期的なコスト削減にもつながっている。福田氏はこのプロジェクトについて次のように語っている。
「会員登録ページがあるので、会員のユーザビリティが上がったので良かったなと思っています。また、集中がいつ起こるかわからないなかで、サイトが落ちてしまうのは問題です。ホームページの表示スピードなど、細かいストレスでサービスの良し悪しを決められてしまうこともあります。特にWebの入会ページが動きが悪いと、信頼が損なわれ、申込みの機会を失ってしまう可能性があります。今後どれくらいのアクセスの見込みがあるかわかりませんが、『KUSANAGI』を利用していれば、数店舗増えるくらいでは問題ないだろうと思っています。」
⇒KUSANAGI導入前に自社サイトも高速化するかどうかチェックしてみる
⇒高速化を実現したKUSANAGIを見てみる
⇒担当者の運用負担を軽減できるマネージドサービスを見てみる
これからも進化していく「Fit&Go」
最後に今後のサイト運営を含めた「Fit&Go」について聞いてみた。
「サービス面ではいろいろな企画を考えていますが、バイタルや運動履歴をデータとして収集して、コンビニとの親和性に活かしていくといったことも考えていきたいです。
今後は、店舗数を増やしていく中で、店舗ごとにサイトの管理運営ができるような形にしていき、
各店の個性が出るようなサイトを簡単に作れるようにしていきたいです。」