旅行者大注目!現地トラベラーが発信する旅行・バケーションメディア「Stayway media」
株式会社Staywayは、ホテル・民泊予約比較サイト「Stayway(ステイウェイ)」や、旅行メディア「Stayway media(ステイウェイメディア)」の運営をメインで行っている企業だ。最近では、ドローンを活用した動画コンテンツの制作や国から依頼を受けたデータ活用の実証実験なども手掛けている。
代表取締役社長の佐藤 淳氏は、公認会計士として日米で働いた後、投資ファンド・経営コンサルティングファームの職に就いたが、2つの観点から、2017年7月、「トラベルをシンプルに、フレンドリーに」を企業理念として同社を立ち上げた。
1つめは、自身が好きな旅行をフレンドリーな形で伝えたいという想い、である。
近年、旅行関連情報のWeb化が進んだことにより、これまで誌面でしか知ることができなかった情報がWebで読めるようになった。一方、オンライン化の功罪もあったと感じているという。WELQ(ウェルク)問題に端を発するキュレーションメディアの台頭である。
その課題を日頃から感じていた同氏は、インスタグラム等などを通じ、「個人」の具体的な体験を発信しているトラベラーの熱量をメディアに生かせないかと考えた。
「Stayway media」は、これまであった旅行系メディアサイトにはなかった、“今”の現地情報に溢れたサイトだ。旅行メディアと言えば、過去に記者が取材したであろう記事がほとんどで、現地に実際に足を運ぶと勝手が違うことがままあるが、同サイトの場合、旅行が大好きでいろんな場所に足を運んでいるライターや、現地にいるライターによって書かれているため、常に最新の情報ばかりだ。その情報の鮮度の高さはもちろんのこと、現地にいる人でなければ知ることができない情報も多く、旅行者にとっては非常に頼りになる味方と言える。
事業を立ち上げた2つ目の観点は、オンライン旅行マーケットの拡大である。
競争は激しいものの、大きなチャンスがあることを感じ取り、立ち上げ直後から提供しているホテル予約比較サイト「Stayway」は、大手旅行予約サイト10社と提携し、100ヵ国以上、20000都市、400万宿泊物件を提供している。多くのユーザーによって活用されている。実際、公開後から毎月1.3倍ずつのアクセス数の伸びを見せており、その注目度の高さが窺える。
トラフィックの増加傾向から今後のレスポンス低下を懸念
そんな大注目の「Stayway media」だが、2017年11月にトラフィックの増加と社員が増えたことをきっかけに今後の想定される課題を洗い出したという。その中で、過去にWebサービスの運営に携わっていたというエンジニアから、今後レスポンスの低下が発生する可能性を指摘された。同時に、過去に「KUSANAGI」を導入した経験があったことから、その課題の解決策として同サイトへ「KUSANAGI」の導入を提案、採用することになった。
導入は社内エンジニアによって行われ、過去の経験もあったことからスムーズに導入が完了したという。佐藤氏に導入時のことを聞いてみると、次のような印象を持ったという。「導入作業は一人でやっていました。もともと過去に使ったことがあるということもあって、するっと行ったイメージです。手間取った印象は全くなかったです。」
トラフィックの大幅増でもレスポンスが低下しない
導入してからもうすぐ1年が経過する現在、レスポンスの低下は起きておらず、トラフィックも順調に伸び続けているという。佐藤氏は現状を振り返り、「KUSANAGI」の導入効果について次のように語っている。「良い性能が保たれています。我々としてもいれてよかったかなと思っています。記事は現地にいるライターが直接WordPressに入れますが、各地からは重いと言う声はないですね。トラフィックが増えた今も良好な状態です。ユーザー数でいえば、立ち上げたばかりということもあると思いますが、10倍にはなっていると思います。トラフィックは毎月1.3倍位伸びています。これだけトラフィックが拡大してきている中で、レスポンスが落ちずにできているのは『KUSANAGI』のおかげなのかなと思っています。」
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“トラベルをシンプルに、フレンドリーに”を胸に新たな事業展開
今後は、「Stayway」と「Stayway media」をより一体化させるような形での発展を考えているという。その一貫として、インバウンドを視野に入れた多言語化対応を行っていくという。それ以外にも様々な事業展開を考えていると佐藤氏は語ってくれた。
「今、メディアとメタサーチという比較サイトをやっていますが、“トラベルをシンプルでフレンドリーに”という意向を掲げているので、そのビジョンをもとにいろんな事業をできるのかなと思っています。『シンプル』という意味では、僕らは旅行会社の価格データを大量にリアルタイムに持っているので、機械学習を活用し、C向けの新機能も提供していく予定です。写真データも大量にあるので、画像認識を活用して、旅行者の意思決定の材料となるソリューションも構築していこうと考えています。『フレンドリー』という意味では、今はより手触り感のある情報や驚きとして、例えばドローンで海の上から写真を撮るなど、旅行という分野はいろいろ面白いコンテンツを作れるので、ゴリゴリエンジニアの領域をやりつつ、よりリアルな地域PRも今後進めていきたいですね。」