店舗数約160、車・バイクの中古用品販売業界最大規模を誇るアップガレージ
株式会社アップガレージは、車やバイク用品の中古品を主に取り扱っている企業で、全国に約160店舗を展開している。創業した1999年の翌年からFC展開し、それと同時に総額1億円をかけた在庫管理システムの導入によってスピード出店を実現させた。現在、業界最大規模を誇る同社は、車やバイクを人生の大切な相棒とする方々への楽しさを提供することを目指し、日々営業している。
同社が取り扱う商品は、品質の良さで定評のある日本製で、かつ、非純正のリユース品を中心に集められており、タイルやホイール、ハンドル、マフラーなどの外装品から、カーナビやスピーカーなどの内装品、カスタム用品など多岐に渡っている。豊富すぎるともいえる商品の数々の中から、顧客が効率よく商品を探せるよう、同社のサイトは在庫管理システムと連携されている。そのため、Webサイトで入荷商品の情報を得ることができ、どこの店舗に入荷された商品なのかはもちろん、購入もできるのだ。入荷直後に売り切れてしまい、熱狂的な車愛好家たちの悲鳴が聞こえることもままあるようだが、購入前に商品を手に取って見たいと思う顧客は、実際に入荷された店舗に直接足を運ぶこともあるという。
店舗と顧客をつなぐ窓口でもある同社のWebサイトは、月間約2300万PVを集めている人気サイトだ。利用者は車・バイク愛好者はもちろんのこと、土日のみ使用するライトユーザーや、品質の良い日本製を求める海外からの顧客と、その顧客層は幅広い。
代表取締役社長 河野 映彦氏は、Webサイトへ込める想いを次のように語っている。
「前職は野村証券でリテール営業をしていましたが、ITに興味があったことから、当時のアップガレージの社長に相談をしていました。すると、車業界のマーケットは大きいが、IT化はとても遅れている、ならばアップガレージでやってみないかと言ってもらい、アップガレージでITの仕事をすることになりました。若者の車離れを強烈に感じていて、どうやって車の良さを伝えていくかというのを考えた結果、インターネットを入り口にしようと考えました。どこにどの商品があるのか。お店に行かないとわからないことが、インターネットのおかげで、どこの店舗に足を運べばいいのかもわかるようにし、ネットで購入もできるようにしました。熱狂的なクルマ好きの方々から、外国人、土日だけしか乗らない人と幅広い層の方が訪れていて、PV数も右肩上がりで増えています。」
アクセス数の増加によるサイト表示速度が低下
多くのPV数を集めてきた同サイトではあるが、2017年4月に公開した「アップガレージSHOP BLOG」によって、さらにアクセス数が増加したことでサイト表示速度が低下してしまった。また、2017年9月には英語版サイトの公開を控えていたこともあり、その公開前にパフォーマンスの改善が必要だと考え、解決策の検討を始めた。検討は当時、河野氏が代表取締役社長を務めていた株式会社ZERO TO ONEのエンジニアによって行われた。サーバ構築が不要な点や、検証で高いパフォーマンスを発揮したことを評価し、「KUSANAGI」を採用することになった。
導入作業もZERO TO ONEのエンジニアによって行われたが、「KUSANAGI」について次のようにコメントしていたという。
「AWS Marketplaceから導入できたので簡単でした。非常に効果的、かつ、導入が容易なパッケージだと思います。導入後、管理画面も速くなったとの声があがっています。」
表示速度の改善に成功、お客様からのクレームがなくなった!
導入後、河野氏はどう感じたのか、感想を聞いてみた。
「実は先日、けん牛さんと食事をしたときに『KUSANAGI』を使ってると聞いて、そこで僕も初めて使っていることを知りました。こういうのって気づかない、気にならないというのが重要だと思うので、それも良いですよね。スピードも速くなりました。在庫検索が止まるということが今まで結構あって、お客様からクレームが来ることがあったんですね。また、開設当初、画像は3枚だったんですが、9枚にしたこともあって、かなり重くなってしまって。導入後は、お客様からサイト表示速度が速くなったとの声を頂いて、クレームも上がらなくなりました。管理画面の表示も速くなり、サーバ負荷が下がったことにより運用コスト削減も達成しました。ブログも各店舗160アカウントありますが、楽しんでやっているところもあるみたいです。」
⇒KUSANAGI導入前に自社サイトも高速化するかどうかチェックしてみる
⇒高速化を実現したKUSANAGIを見てみる
⇒運用コストも軽減できるマネージドサービスを見てみる
これからもKUSANAGIに期待
最後に、河野氏は今後のビジネス展開と「KUSANAGI」について次のように語ってくれた。
「Webサイトは僕らのビジネスをやっていく中では必要なものです。今後も、新しいコンテンツを増やしていければと思っているので、負荷はどんどん増えると思っています。引き続き、表示速度改善に向けた改良を続けて欲しいです。今はしっかり力つけて、メーカーをM&Aしたり、提携したりで、いつか新たな商品の企画もしてみたいですね。」