エヌリンクスのメディアサイトの一翼である人気アフィリエイトメディア、「マッチLife」
株式会社エヌリンクスは、ゲーム攻略サイト「アルテマ」を始めとするメディア運営、営業アウトソーシング、コールセンター、採用支援、バーチャルYouTuber、マッチングアプリの運営と様々なサービスを展開している企業だ。
主力事業の1つがメディア事業で、「マッチLife」は2017年にリリースされた。このサイトはマッチングアプリを中心とした恋活・婚活サービスの比較メディアとして、月間75万PVという人気サイトだ。
マーケティング統括本部 執行役員の川嶋氏は、「マッチLife」について次のように説明する。
「マッチLifeはマッチングアプリの記事だけでなく、恋愛系の記事も扱っています。特に記事の質にはこだわっており、全て内製での記事制作を行っています。外注を使わないのは、記事数ではなく読者にとってより良い記事を出していきたいという思いからで記事の更新も頻繁に実施しています。」
SEOの最大化のために、対策に限界を感じていたCore Web Vitalsの改善を目指してKUSANAGI、WEXALを採用
当初はサイトの高速化については特に対策をしておらず、知見も社内になかった。ところがある日、GoogleからCore Web Vitalsについての通知があり、Webページの高速化の評価ができるGoogle PageSpeed Insightsにて測定をしてみることにした。すると、かなり悪い結果が出てしまい、急いで社内のエンジニアチームを含めて最適化を図っていた。
「自社ではもぐらたたきのようにサイトの問題を1つずつ潰していくという対応を行っているのですが、ある日を境にそれ以上の改善が難しいという現実にぶつかりました。」
こう話すのは、技術戦略室CTOの佐源太氏だ。
「利用しているサーバから考え直して対策を検討していたところ、高速なサーバであるKUSANAGIに加え、Core Web Vitalsを改善できるWEXALを知ったことで、詳しく話を聞いてみようと思いました。マッチLifeのCMSがWordPressだったこともあり、WordPressと高速化のプロフェッショナルであるプライム・ストラテジーに期待していた部分もあります。提案の際には、マッチLifeを再現したサイトを見せていただき、Core Web Vitalsがどれだけ改善されるのかという数値を実際に確認した上で導入を検討できたので良かったです。」
課題だったCore Web Vitalsの評価は最大92%改善を実現し、安定したGoogleの評価を獲得
導入については、まずサイトのファイルとデータを新しく利用するKUSANAGIのサーバに移設し、その後WEXALによる高速化を行っていった。
川嶋氏は、KUSANAGI、WEXAL利用後の成果についてこう語ってくれた。
「導入後は、安定してスコアは向上した状態になっており、Core Web Vitalsの対策をしなかったことによるSEO低下などのリスクを極限まで下げることができました。とても満足しています。今まで苦労していたLCPやCLSなどの評価改善が一気に実現し、驚いています。特にフィールドデータの指標ではFIDで最大92%改善が見られました。」
課題であったフィールドデータの数値と改善率は以下の通りだ。
KUSANAGI・WEXAL導入前 | KUSANAGI・WEXAL導入後 | |
First Contentful Paint (FCP) | 2.1秒 | 1.6秒(23.8%改善) |
Largest Contentful Paint (LCP) | 3.1秒 | 2.2秒(29%改善) |
First Input Delay (FID) | 0.365秒 | 0.027秒(92.6%改善) |
Cumulative Layout Shift (CLS) | 0.19 | 0.09(52.6%改善) |
KUSANAGI・WEXAL導入前
KUSANAGI・WEXAL導入後
今後、WEXALに期待していることとして、チーフクリエイターの菅生氏はこう語ってくれた。
「当社はメディアサイトを複数運営しているため、現在KUSANAGI、WEXALを使っていないサイトにも適用してCore Web Vitalsを向上していきたいと思っています。そこで、サイトごとにWEXALの設定ができるようになるといいと思いました。また、よりライトに使うことができるようにWordPressなどでWEXALのプラグインを正式版で開発いただけると嬉しいです。」
⇒KUSANAGI導入前に自社サイトも高速化するかどうかチェックしてみる
⇒高速化を実現したKUSANAGIを見てみる
⇒担当者の運用負担を軽減できるマネージドサービスを見てみる