ビジネスのアイディアの種となれる存在へ
1924年(大正13年)に創業を開始した日本事務器株式会社は、以来、刻一刻と変化するお客様のビジネスモデルを支えるべく、各業種・業務システム(器)を提供してきた。
同社の顧客層は製造・装置業、流通業、サービス業などの民間企業をはじめ、自治体や大学、医療機関と幅広く、特に医療機関や文教、図書館、大学向けのシステムや、民間企業向けの販売管理、生産管理などの基幹系システムを得意としているという。
また、これまでに全国各地域、様々な業種・業態のお客様とのビジネスで培ってきたノウハウと社会的ニーズの変化を見据えたサービスを提供してきていることから、顧客が同社へ寄せる信頼は非常に厚い。
その同社の経営企画部では、インターネットチャネルビジネスの企画や基盤整備に取り組んでおり、今回、コーポレートサイトのリニューアルを行った。この取り組みについて、同社の経営企画部 栗田 恵美子氏は次のように話している。
「経営企画部では、インターネットチャネルからのお客様との接点における仕組や運用ルールの構築に携わっています。
今回リニューアルしたコーポレートサイトは、お客様などの社外の方々とインターネットを介してコミュニケーションをとるツールであり、自社のPRに使うためのものです。
今後、お客様と双方向のインタラクティブなコミュニケーションをとれるようにし、お客様にとってビジネスのアイディアの種となる場所、気づきとなるようなサイトにしたいと考えています。
それにあたり、まずはコーポレートサイトのデザインの変更と、セキュリティ対策の強化を行うことにしました。」
常時SSL化対応を含めたセキュリティ対策を強化したい
昨今、Googleは常時SSLを強く推奨しており、2018年にはSSLに対応していない場合はChromeのアドレスバーに「保護されていない通信」という表示がされるようになると通達していた。同社はそれを受け、常時SSL化の対応を急いでいたという。栗田氏は、当時を振り返って次のように話した。
「当社のコーポレートサイトは、当時、常時SSL化に対応しておりませんでしたが、Googleからの通達を受け、お客様に今後も安心して弊社サイトを利用していただくために、SSL化を急ぐと共に、セキュリティ対策の強化を図り、既存インフラのリプレイスも行うことにしました。
また、WordPressで制作された既存サイトを移行する際、コンテンツや機能はそのままにスマートフォンでの利用なども想定した、利用者目線で見やすいデザインに刷新したいと考えていました。」
そう話した後に、栗田氏は選定の条件についても教えてくれた。
「既存のベンダーでは、リソースの改善などのサポートが不十分で、WordPressそのもののサポートもあまりスムーズとは言えませんでした。
そこでリニューアルでは、セキュリティ対策が必須であることはもちろんですが、システム全体の可用性の担保と、WordPressの安定した運用サポートを条件に挙げていました。ただ、当時サーバとWordPressを一緒に面倒を見てくれる企業はあまりなく、その中で見つけたプライム・ストラテジーに声をかけることにしました。」
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トラブルがあってもスピーディにサポート対応、可用性とセキュリティが担保されたサイトへ
「常時SSL化の対応はもちろん、冗長化による可用性の確保と、WAFによるセキュリティ対策の強化、24時間365日の保守体制と総合的に対応できる点を評価し、プライム・ストラテジーへの保守の委託とKUSANAGIの導入を決定しました。」
今後のビジネス展開も考え、グローバルに利用されているAWSをインフラに選択し、KUSANAGIの導入作業はプライム・ストラテジーが主体となって行い、サイト移設に伴う検証環境でのテストや、本番環境への移設後のチェックを協力しながら進めたという。
栗田氏に当時のことを聞くと、次のように振り返ってくれた。
「移行作業はスムーズでしたが、その後、検証環境でテストをしたときには、移行時にデザインテンプレートを変更したことが影響してか、動かない機能や表示されない箇所が出てきました。チェック箇所は事前に確認しておりましたが、細かな設定で影響される箇所などがあり、本番環境では何度か問題が出たこともありましたが、都度サポートをしていただきました。」
コンテンツの企画や改善に集中して、より利用者にとって使いやすいサイトへ
最後に導入して感じた効果について栗田氏はこう語っている。
「課題となっていた常時SSL化やサポートの強化に対応できましたし、WordPressのデザインテンプレートを利用してカスタマイズするプランだったため、コストを抑えたリニューアルができました。
保守についてもプライム・ストラテジーが対応してくれているので、問題が起きたとしてもすぐに連絡がもらえますし、脆弱性についての提案もいただいています。具体的には、WordPressのバージョンアップやサーバのDBメンテナンスなどのサポートをしてもらっています。今後も何か起きた時には早期解決できるようサポートしてもらいたいと思っています。」
続けて、同社 経営企画部 岡嶋 聡氏に今後のサイトの展望について聞いたところ次のように答えてくれた。
「セキュリティ対策とサポートに加え、利用者目線でサイトを見やすい形にしたいといった点が課題でしたが、その辺りが基本的にひと通り対応できました。今後も継続的にやっていかなくてはならないと思っています。当社自身がITベンダーであるため、自社でやろうと思えばできる部分もありますが、コーポレートサイトに関していえば、コンテンツの企画や改善に集中したいので、インフラ周りは基本的にお任せしたいと考えています。
今後、サイトも時代に合わせて仕組みや見せ方を変えていく必要があると考えます。そのような時に、インフラ側の制約が足かせになってスピーディに対応できないという事態は避けたいので、今後も引き続き、サポートをお願いできればと思っています。」
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