国内屈指の外食企業「松屋フーズ」。新メニュー発表時にはWebサイトの表示が著しく遅くなることも
国内屈指の外食企業として知られる株式会社松屋フーズは、牛めし定食事業、とんかつ事業、鮨事業、ラーメン事業を展開している。店舗数は国内外で1080店舗(2017年3月末現在)に達し、特に店舗数が多い関東地方では松屋フーズの名前を知らないものはいないほど知られている有名企業である。松屋で育ったと豪語する者もおり、根強い人気を持つ松屋店舗は食事時には行列ができることも多い。このような、人気を誇る外食企業である松屋フーズは、毎月新メニューが公開され、その都度、テレビやニュースに広く紹介されることが多く、新メニューを楽しみにしているファンも多い。
人気の外食企業である松屋フーズを支えるWebサイトは、情報の更新量が非常に多く、情報更新の効率化を図るために2011年にWordPress、2013年にMovable Typeを導入した。CMSの導入によってサイトコンテンツを更新しやすくなった一方で、Webサイトへの負荷がかかりやすくなったという。その解決のために松屋フーズはオートスケールを導入した。
オートスケールとは、Webサイトなどのシステムにアクセスが集中することで負荷がかかった場合、その負荷を分散するためにサーバなどの台数を自動的に増減させることができる仕組みである。しかしながら、当時のオートスケール機能は、Webサイトに負荷がかかったことを検知してからセカンダリーのWebサイトが立ち上がるまでのタイムラグが発生してしまう仕組みであった。これにより、Yahoo!ニュースなどで松屋フーズが紹介された時など、急激なアクセス数の増加を処理できず、対応できない時間が瞬間的に発生してしまうことや、それによる不具合が発生することもあった。結局、松屋フーズは予め急激なアクセスが予想される場合は、前もって手動でオートスケールを立ち上げて対処していた。
抜本的なサーバのリプレイスの検討を始める
松屋フーズは、手間をかけず、自動で急激なアクセスにも対応できるサイトを構築したいと考えていた。当時のサーバ管理会社にも相談したが、出てくる改善案はオートスケールの継続利用が前提であり、その提案では根本的な解決ができないことから、松屋フーズは抜本的なサーバリプレイスを考えはじめる。そういった状況の中、松屋フーズの弁当予約サイト「松弁ネット」で、ポイントサービス導入の企画が採用されることになった。「松弁ネット」のポイントサービス導入後には、システム不具合を出すわけにはいかないため、導入までには根本的な解決を求められていた。
さらに担当者の業務が多忙になっていく中、委託先の一元化も必要になってきていた。当時のサーバ管理会社ではコンテンツのメンテナンスができなかったため、別途外注する必要があり、サーバ管理とコンテンツ管理を一元的に管理できる委託先を求めるようにもなっていった。
今までの課題を全て解決するKUSANAGIと公式サポートサービス
ちょうどそのタイミングで、プライム・ストラテジーから「KUSANAGI」と「KUSANAGI公式サポートサービス」の提案があった。株式会社松屋フーズ 総務部総務・広報グループ 大野氏は次のようにコメントしている。“プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」なら、オートスケール無しでも急激なアクセスに対応できることを知りました。また、他社が構築したWebサーバをチューンアップして保守をしていることも分か
り、しかも高額な費用も発生しないということで、すぐに対応を依頼しました。普通の会社では提案できない内容でした。
当時のオートスケール機能は、コンテンツサーバのみをオートスケールしており、DBの分散クラスタができませんでした。これもプライム・ストラテジーに相談したところ、MariaDB Galera Clusterで対応できると即答され、技術力と経験値の高さを感じました。更にサーバ管理だけでなく、コンテンツ管理も対応できるとのことで、これまで抱えていた課題が全て解決できることもわかり、ますます委託したいという気持ちが高まっていきました。”
⇒KUSANAGI導入前に自社サイトも高速化するかどうかチェックしてみる
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⇒運用コストと担当者の運用負担を軽減できるマネージドサービスを見てみる
コストを抑えて課題のすべてを解決できた
“拙速は巧遅に勝る”。この言葉は社長が日頃から意識している言葉であり、大野氏は常に、業務のスピードと品質が求められている。大野氏はプライム・ストラテジーの迅速な対応も評価している。「KUSANAGI」の導入により、Webサイトのパフォーマンスが速くなっただけでなく、メニューの入れ替えなどコンテンツ管理の時間も以前と比べて三分の二に短縮することができた。松屋フーズが提供するメニューは、全て合わせると2千ほど存在しており、その改訂は週二回以上発生する。この作業が短縮できたことは大きい。大野氏は次のようにコメントしている。“Webサーバ・DBの冗長化ができ、急激な負荷がかかってもストレスなくWebサイトが表示できるようになっただけでなく、コンテンツの更新作業の負荷も軽減できた。さらにWebサーバ管理とコンテンツ管理を一元化できたにもかかわらず、運用コストは当初の予定より抑えることができたので、効果は大きいものでした。”
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