58年の歴史を持つ住宅総合誌「住まいの設計」が運営する「日刊sumai」
株式会社扶桑社は、1984年に設立され、「ESSE」や「週刊SPA!」などを手掛けている老舗の大手総合出版会社だ。同社は、ライフスタイルやファッション、料理をテーマにした情報誌や、様々なジャンルの書籍を手掛けている。また、ここ数年のスマートデバイスやSNSの普及によって急激に変化しつつあるメディアを取り巻く環境の流れを汲み、総合出版社として長年培ってきた書籍・雑誌のノウハウを生かし、最近ではWebメディアや電子書籍の展開はもちろん、地方創成やイベントなど、従来の出版会社にとどまらない新たな取り組みを行っている。
同社が得意とするライフスタイル分野の中でも、特に家づくりなどの住宅にまつわる部分を担っている雑誌が、住宅雑誌である「住まいの設計」と、マンションリノベーション雑誌「リライフプラス」、50代からのリノベをテーマとする「オトナリノベーション」だ。この3誌は、自分らしい家づくりをテーマに、戸建て住宅の建て方や、リノベーションしたいときにどうすればいいか、暮らしのためのちょっとした工夫をDIYでしたいときの事例など、よりよい暮らしを送るための情報がたくさん詰まっている。これらの3誌の情報を中心に、“家を建てたい、マンションをリノベしたい”という要望を持つ読者へ、暮らしの最適解を見つけてもらえるような情報を発信するサイトが「日刊住まい」だ。同サイトは、月間200万PVを獲得しており、主婦を始めとした30代から40代の自分らしい住まいや暮らしに関心のある女性への注目を集めているようだ。
保守会社への不満と担当者の退職、迅速にサポート体制を整えたい
2016年に立ち上げられた同サイトだが、立ち上げた当時、ターゲットとしていたのは20代後半から30代の女性で、読んですぐに役立つ記事を書くことに比重を置いていた。しかし、3年が経過し、PV数や回遊率を検証しながら、このままでは暮らし系の情報サイトと同じような系統のサイトでは土俵に立つこともできず、淘汰されてしまうのではないかという懸念を抱いた。また、58年続いている住宅情報雑誌の貴重な情報資産があるのに、それを生かさないのはもったいないとも考えていた。そこで、本来の特性である、住まいと暮らし、インテリアについての情報に特化させ、これまでに培った各業界の企業とのコネクションを生かした企画をするなど、現在はその強みを生かした内容をブラッシュアップしつつ、方向性を調整しながら運用している。
その流れでサイトを支えるインフラ部分と、それを支えるサポート体制の見直しも併せて行うことにした。もともと、サイトの運営は編集者たちが行っていたため、技術的なリテラシーは十分とは言えず、さらに唯一システム面に詳しく、一人で対応していた担当者が退職したこともあり、サポート体制を早急に整える必要があった。しかし、当時、契約していた保守会社は小規模のベンチャー企業であり、サポート体制がメール対応のみしかなく、不具合が発生したとしても、改善されるまでに時間がかかっていた。また、プラグインの管理状況や、保守会社の対応を見ても、自分たちが希望するようなサポート体制を作り上げるのは難しいと判断した。そこで、同サイトでWordPressを使用していたこともあり、WordPressの対応に定評のあるプライム・ストラテジーの「KUSANAGI」と「KUSANAGI公式サポートサービス」を採用することにした。
スムーズなサイト運営ができるサポート体制を実現
保守会社を変えて以降は、以前に比べて段違いにサイト運営がスムーズになり、不具合が起きてしまったときにも迅速な対応が行われているため、安心しているという。株式会社扶桑社 日刊Sumai Webディレクター 中盛 佳代氏は次のようにコメントしている。“以前の問題を引きずってしまっているのか、導入直後に問題が多発してしまったことがあったんです。致命的な不具合が起きていたわけではなく、気にするほどの問題ではなかったんですが、ちょっと対応してもらってすぐ終わりました。また前任者から引き継ぎができていないので、不具合があった時にある程度の原因は私でも想像がつく範囲で伝えて、迅速な対応をしてもらっています。”
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急な案件にも迅速に対応される点を評価
今後は、WordPressの管理画面の改修やユーザーがより使いやすい機能開発などもしていきたいという。中盛氏はこれからの野望とプライム・ストラテジーの評価について次のようにコメントしてくれた。“今後は、できるだけサイトの力を上げるべく、UIなどの改善や機能の充実などをスピードよく実装していきたいと思っています。プライム・ストラテジー様との打ち合わせでは、要件を伝え実装可能かどうかなどの摺り合せができているので、今後もCMS開発なども含め順次お願いしていきたいです。また、本当に迅速に、急な仕事も対応していただけるので、助かっています。”