世界各国で展開の有名雑誌「VOGUE」が運営する日本独自サイト「VOGUE GIRL」
合同会社コンデナスト・ジャパンは、ファッション誌「VOGUE」や、世界で最も影響力のあるテクノロジーメディア「WIRED」を始めとした雑誌を、世界22か国で展開している米国コンデナスト・パブリケーションズの日本法人だ。また、雑誌の発刊のみならず、Webコンテンツの提供も行っている。
そんな同社が日本国内向けに運営しているサイトが「VOGUE GIRL」だ。本誌である「VOGUE」は、ラグジュアリー向けのイメージで展開されているが、同サイトはティーンをターゲットとしている。旬な日本人モデルを中心に起用し、ハイブランドのコレクションに関する情報はもちろん、リアルブランドとのミックスコーディネートや、着まわし術など、本誌「VOGUE」とは違った視点が盛り込まれている。それらの情報は多くの若い女性たちを魅了し、ファッションやライフスタイルの指南書としてその立場を確立、月間3,300万PVを獲得する巨大メディアである。
お客様から預かる大事なコンテンツを止めないために必要なサポート体制とは
多くの読者を得ている同サイトはWordPressで運営されている。WordPressといえば、プラグインも含め、脆弱性が発見されたというニュースが時折流れている。脆弱性の対応を行うべく作業する中、コンテンツがきちんと表示されるかといった点に頭を悩ませる企業は多い。
同社もWordPress4.7.1に大きな脆弱性が発見されたタイミングで、その解決方法と今後の保守について検討することになった。かねてより付き合いのあったプライム・ストラテジーがWordPressの知見や技術を持っていたことを評価し、「WordPressサポートプラン」を採用することにした。
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チーフ・テクノロジー・オフィサー 仁礼 英銘氏は当時のことを振り返り、次のようにコメントしている。
「脆弱性対応をするにしても、バサッと上書きしていいかといえばそうではない。既存のプラグインが新しいWordPressに対応していなかった場合に、動かなくなってしまう可能性がある。それが原因で、アドやタイアップ記事などの他社様からお預かりしているコンテンツが動かなくなってしまい、サービスが中断してしまうのは困ります。きちんと動作確認をした上で対応しなければいけないのですが、観点も含めてWordPressのノウハウが社内にはなく、社内エンジニアでは手が回らない部分が多くあり、保守をお願いする事にしました。」
豊富な知識と技術力で、日々の運用や移行も順調に
当初は、同社が求めるスピード感に対応できなかったこともあったようだが、現在はそう言った問題もなくなり、また大きな不具合が発生する事もなくなったという。また、同社は今年の2,3月にサーバをApacheからnginxへの乗せ換えを行っている。この時にも、WordPressの動作に問題がないかの検証や、WordPressの知見に乏しいサーバ会社とのやり取りでの支援も受けたという。
運用中の保守体制について感じたことをバックエンド・エンジニア 上田 拓真氏は次のようにコメントしている。
「スタート当初は弊社のスピード感に対応できていないと感じたこともありましたが、改善を繰り返してそういったこともなくなりました。スピードも、実際出てくるものも、やり取りは比較的しやすいと思います。何か起きた時、バグが出たと騒ぎになった時にも、チャットツールで伝えるとすぐ反応があって、見てもえらえて修正までを迅速に対応してもらっています。」
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予想外な過負荷にも問題なく対応できるだろうという実績と信頼
同社が運営するすべてのサイトは定期的にUIなどのリニューアルを行っており、近日、「VOGUE GIRL」のリニューアルが予定されており、すべて刷新されるという。
最後にプライム・ストラテジーへの評価について聞いてみたところ、上田氏は次のようにコメントしてくれた。
「『VOGUE GIRL』のリニューアルを制作会社さん含めて今やっているところです。ガラッと変わってしまった『VOGUE GIRL』を見てもらうことになるので、何かあるかもしれないなとは思いますが、引き続き、プライム・ストラテジーに保守をお願いしていくことになります。」
続いて仁礼氏は次のようにコメントしてくれた。
「大体変わり目というのは予想外な過負荷が生じてしまうことはありますが、今までの実績があるのでそんなに心配はしていません。」